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おまけに拓哉は、心結の顔を一目見ようと急接近し、下から覗き込んできた。
「うわっ!」
拓哉の不可解な行動に、心結は思わず拓哉を突き飛ばした。
けれど、お互いの手が繋がっていたため、心結は拓哉の胸に飛び込む格好となってしまった。
「マジ!?心結の方から抱きついてきた!」
拓哉は嬉しそうに声を弾ませると、人目もはばからず心結をギュッと抱きしめた。
違う、違う!誤解だって!
こんなこと私からするわけないじゃん!
拓哉から必死で逃げようとする心結の顔は、恥ずかしさのあまり真っ赤になっていた。
おまけに脈拍も速く、拓哉の言葉通りドキドキしていた。
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