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電源はオフ状態のため、一度も鳴ってはいない。
けど、心結は何度かこの携帯に電話をかけていることだろう。
そして携帯が繋がらないことで不安を募らせているかもしれない。
そう思った拓哉は、祈る思いで携帯を開け、恐る恐る電源を入れた。
ふぅ~。
待ち受け画面は大崎先輩ではなかった。
しかし喜びも束の間、拓哉は画面を見て驚愕し、イスから落ちそうになった。
「な、な、何だこれ!!!」
そこに表示されていたのは、百数件にも及ぶ着信メールの数。
その件数のあまりの多さに、拓哉は画面上に目がくぎ付けになっていた。
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