オ・シ・エ・テ！

告白 *

なんで山野のケータイにこんな大量のメールが届いてるんだ？

ひょっとして何かあったのか？例えば事件に巻き込まれているとか？

驚くと同時に不安に駆られた拓哉の手が、決して止まることはなかった。

気付くと携帯をどんどん操作し、メールの受信欄まで開いていた。

『応援メッセージが届いています』

なんだこれ？

画面に届いたメールは、すべて同一サイトからのみ発信されたものだった。

拓哉はそのサイト名に見覚えがあった。

それもそのはず、本が好きな拓哉がよく利用する投稿小説サイトだったのだ。

サイトの中にはファンになっている作家がいるほど、拓哉はそのサイトを実によく知り尽くしていた。

ふぅ～、これで事件の線は消えたな。

拓哉はほっと胸を撫で下ろした。