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けど問題はこれで終わりではない。
山野に応援メッセージが届くってことは、このサイトに山野が作品を投稿してるってことだよな?
でもあいつが小説を書いてたなんて意外だな。
携帯を見つめる拓哉の顔が、自然と柔らかく緩んだ。
けど待てよ?あいつはどんな小説を書いてるんだ?
皆目見当がつかず、拓哉は口をへの字に曲げながら腕を組み、考え始めた。
まんざら『山野心結』って本名で小説を出してる訳ないだろうしな。
だったらどうやってあいつのことを探せばいいんだ?
拓哉は再びイスに深く寄りかかると、大きく上体を反らした。
これほどのメッセージが届くってことは、山野はかなりの人気作家に違いない。
ってことは、人気ランキング上位の作家を探っていけば案外簡単に見つかるかもな。
山野の場合、今日は気落ちしてるだろうからパソコンからも投稿しないかもしれない。
だとすると・・・、よしっ!早速確認だ!
拓哉は姿勢を正すと心結の携帯の電源を切り、自分の携帯を取り出した。
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