2935人が本棚に入れています
本棚に追加
/381ページ
そんな拓哉に向かって「なに?」と、心結は不愛想に返事をした。
今は誰にも邪魔されたくない。
そんな思いから、心結は拓哉におかしな態度をとっていた。
拓哉はそんな心結の態度にイラつきながらも、ポケットに手を突っ込んだ。
心結は早くしてよと言わんばかりに拓哉を睨みつけている。
そんな心結に、拓哉は不敵な笑みを浮かべ言った。
「これ、お前のケータイだろ!」
拓哉の手には、見覚えのある心結の携帯が握られている。
心結は息をのんだ。
そして大きく目を見開き、自分の携帯を凝視したまま固まっていた。
えーーーーー!!!
あったよ、あった!やっと見つかったよーーー!!
でも何故草壁君が持っているの??
疑問を感じながらも、心結の心は安堵の気持ちでいっぱいだった。
必死に探していた携帯がやっと私の元に戻って来る。
これでまた小説も書ける。
ばんざーーーーい!!!
最初のコメントを投稿しよう!