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なのに心結は質問を止めようとはしない。
「その時彼女と過激なことしたの?」
質問はますますエスカレートして、拓哉の心情を逆撫でてばかり。
あーーーうっせぇ~!
不満が爆発寸前の拓哉は、心結のおでこを軽く叩いた。
「ひょっとして心結もしてほしいのか?」
仕返しのつもりで吐いたセリフだった。
けど、意外にも効果はてきめん。
調子に乗った拓哉は、心結に妖しい視線を送りながらじりじりと詰め寄った。
「そんな訳ないでしょ!」
予想以上に動揺を見せる心結に、拓哉は嬉しくてたまらない。
「遠慮すんなって!教えてやるよ、どんなことしてたか」
拓哉は妖しく目を光らせると、心結の肩に腕をまわし、そのまま胸元に心結を引き寄せた。
そして拓哉は嫌がる心結に容赦ない一言を浴びせた。
「俺に逆らうと、どうなるか知ってるよな?」
心結がこのセリフに弱いことは百も承知の拓哉。
途端に心結は大人しくなる筈だったのだが──
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