体験

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「ボーっとしてんな!今はデート中だぞ、デートに集中しろよ!でないと、またお仕置きが待ってるからな」 コートの襟を直しながら、拓哉が目を妖しく光らせた。 「ご、ごめん・・・」 まさかこんな所でお仕置きされちゃうなんて。 ここって家から近いんだよ。 ご近所さんに見られたりしたらマズイよ! 心結はきょろきょろと辺りを見回した。 幸い歩道に通行人は見当たらず、ホッと胸を撫で下ろす心結。 「ほら、行くぞ!」 再び拓哉の合図で歩き始めた二人。 互いの手は映画館に到着するまで、しっかりと繋がっていた。
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