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──真夜中──
拓哉はベッドの上で何度も寝返りを繰り返していた。
ちぃっとも眠れねーな。
はぁ~~。
出るのはため息ばかりで、目はますます冴えていた。
明日は心結と初めての休日デート。
拓哉にとってデートは決して初めのことではない。
それなのに、目を閉じるとついつい心結の顔がチラついて、拓哉の眠りを妨げてばかり。
俺らしくねーよな。
たかがデートくらいで、なにビビってんだ?
そう自嘲するものの、妄想が膨らみ、拓哉の顔は緩みっぱなし。
拓哉は少し大きめの枕に顔を埋めた。
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