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映画も終わり外に出るころにはお昼になっていた。
腹も減ったし、そろそろ飯でも食うか。
拓哉は伸びをしながら、そんなことを考えていた。
──がすぐに、拓哉のプランが変えられることに。
なんと、拓哉の親友の京一郎と彼女の隆子が、拓哉と心結の前に現われたのだ。
まったくの予想外の出来事に面食らう拓哉。
何でよりによってこいつらに会うんだよ。
けど京一郎はちょっとヤバイな。
ニヤニヤと笑いを浮かべる京一郎に、拓哉は過剰な反応を見せた。
京一郎、余計なこと言うんじゃねーぞ!
それもその筈、心結と付き合うきっかけを作ってもらった張本人は、目の前にいる京一郎。
間違っても心結の前でネタバレだけはご遠慮願いたい。
神妙な面持ちで京一郎を見つめていた拓哉は、すぐにでも心結を連れて立ち去りたい気分だった。
が、そう上手く事は運ばない。
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