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──翌日の放課後
心結はいつものように拓哉と帰っていた。
しかし心結の心はひどく落ち着かなかった。
やけに拓哉の口数が少ない。
昨日拓哉は心結の携帯小説読まなかったのだろうか?
そんな不安が心結の心を不安の渦に巻き込んでいく。
拓哉の顔をちらっと見るものの、真相は怖くて聞けない。
拓哉君はまだ気にしてるのかなぁ?
黙り込む拓哉の顔色ばかりが気になって仕方ない心結。
たとえ拓哉と手を繋いでいても、そこから拓哉の心の中を探ることはできない。
これが本物のカップルと偽物の違いなの?
心結は胸の痛みを重く受け止めていた。
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