2936人が本棚に入れています
本棚に追加
心結と廊下を歩く拓哉。
二人は心結の携帯小説の話題で盛り上がっていた。
「夢美と拓馬はどんなクリスマスを過ごすんだ?」
「それはまだ内緒。読んでからのお楽しみ!」
昨日までの心結とは違い、その表情はやけに明るい。
その笑顔を見る度に、拓哉の胸は大きく弾み、キュッと締め付けられた。
今日の心結はいつにも増して可愛いな。
告るなら今日か?
拓哉の脳裏にそんな思いがよぎると同時に、緊張が忍び寄る。
そんな心結を見つめる拓哉の頬は自然と赤みを帯びていた。
最初のコメントを投稿しよう!