衝撃 *

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「どこの学校って、うちの学校じゃないって思ってるのか?」 気づくと拓哉はそう聞き返していた。 「だって、私といてもこれだけ堂々としてるんだもん。きっと別の学校なんだろうなぁ~って思ったの」 心結が自分の持論を語った。 ふぅーーん、心結がそんな風に思ってたなんてな。 けど別にいいだろ、俺の好きなヤツのことなんて。 さっさと話を終わらせたい拓哉はさらりと答えた。 「違う。うちの学校だ」 拓哉の答えに心結は大きく目を見開いた。 だからなんだってんだよ! 納得がいかない拓哉は、心結の手を引き、足早に歩き始めた。 「ねえ、今日はどこにも寄って行かないの?」 「うん、今日は止めとくよ。俺んち今日お袋いなくてな、晩飯作んないといけないんだ」 「そう・・・・、大変ね」 心結がぽつりと言った。 その顔はまるで、デートできず残念だと言っているようにも見える。
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