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「もしよかったら俺んち来いよ!いろいろ小説のネタを提供してやるからさ」
あまりに突然な拓哉の申し出に、心結は目を丸くして驚いていた。
両手でかばんをギュッと抱きしめモジモジしている。
そんな心結に追い打ちをかける拓哉。
「どうする?来るの、来ないの?」
しばらく心結は考え込んでいたが、
「分かった、行く!」
てっきり「行かない!」と返事が返ってくると思っていただけに、拓哉は少し面喰っていた。
心結のヤツ、やっぱ小説のネタってことに弱いな。
まあいいさ、この方が俺にとっては好都合だしな。
拓哉はフッと微笑むと、再び心結の手を握り歩き出した。
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