契約

13/22
前へ
/381ページ
次へ
ま、負けた・・・・。 心結は芝生の上にドサッと崩れ落ちた。 勝者と敗者が決定した瞬間だった。 「まあそう落ち込むなって」 拓哉はまるで心結を慰めるようにポンポンと軽く肩を叩いた。 落ち込んだ心結がうな垂れると、心結の長い髪の毛が芝生にはらりと落ちた。 そんな心結の姿を複雑な面持ちで見下ろす拓哉。 裏庭にしばらくの間沈黙が流れた。 その沈黙を、ようやく拓哉が破った。
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2935人が本棚に入れています
本棚に追加