契約

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「ギャーギャーうるせぇーなぁ。おまえ高2だろ?ホントに何の経験もないんだな。なんならおまえのそのうるさい口、俺が塞いでやろうか?」 拓哉が心結の耳元で悪戯っぽく囁いた。 あわわわわっ! そ、それって・・・! キ、キス~~~~!! 拓哉のセリフを聞いた心結は、大慌てて両手で口を隠した。 顔は真っ赤で、とても平常心が保てる状態ではなかった。 そんな心結の態度を拓哉は軽く笑い飛ばすと、ようやく心結から身体を離した。 途端に心結の身体から力が抜け、心結は芝生の上にドサッと膝から崩れ落ちた。 それを見た拓哉がまた、 「パンツ!」 と、間髪入れず言った。 そのため心結は、今まで口を隠していた手で、今度は慌ててスカートを押さえ込んだ。 もう勘弁してよ~~! 心結は悲痛な思いでスカートをギュッと掴んだ。
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