交際

13/27
前へ
/381ページ
次へ
「ちょっと離してよ草壁君!私が言ったのは仮の話でしょ!なのにヒドイよ」 心結の抗議の声は拓哉には届かない。 拓哉は腕にギュッと力を込めると、さらに妖しく囁いた。 「どう、俺に抱きしめられたご感想は?是非小説に使ってほしいね」 「もうっ!」 心結は拓哉を力いっぱい突き飛ばした。 「痛てぇ~」 「なによこれくらい!」 心結はかばんを拾い上げると、乱れた長い髪を素早く手で整えた。
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2935人が本棚に入れています
本棚に追加