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「ちょっと離してよ草壁君!私が言ったのは仮の話でしょ!なのにヒドイよ」
心結の抗議の声は拓哉には届かない。
拓哉は腕にギュッと力を込めると、さらに妖しく囁いた。
「どう、俺に抱きしめられたご感想は?是非小説に使ってほしいね」
「もうっ!」
心結は拓哉を力いっぱい突き飛ばした。
「痛てぇ~」
「なによこれくらい!」
心結はかばんを拾い上げると、乱れた長い髪を素早く手で整えた。
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