シロ

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僕はそんな彼女にびっくりして顔をあげて彼女を見た。 ハクは僕の道の前に堂々と立って僕を見つめている。 そして、彼女の口元が動く。 「やっぱりキミは面白いね。」 そういってクスクスと笑う彼女。 なぜ? そう言葉に出す前に彼女は話はじめた。 「ねぇ、思い出して。それはキミの足だよ。私のでも他の誰でのものでもない。キミだけの足。だからその足を動かすのはキミ。キミ以外にその石のように固まってしまった足を動かせる人はいないんだ。」 「それでもキミは動かせないというの?」 優しい笑みが、次第に真剣な眼差しへとかわってゆく。 そして彼女の話はつづく。
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