シッショク

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いつの間にか僕の中に根付いた感情が、僕を動かせる。 そして僕はどんどんと進んでいく。 誰もその動きを止めるモノはいない。 だから僕は自然と道を歩けるんだ。 進めるんだ。 でも・・・・・。 いつからかな? 目の前が見えなくなってしまったのは。 気がつけば僕は何もない迷宮に迷い込んでしまっていたんだ。 右も左もわからない。 それでも僕には進むしかなくて、 時間だけがただただ、残酷に過ぎてゆくんだ。 僕の隣をすり抜けていく冷たい風のように。 なにも僕に残さず過ぎてゆく。 まるで決められたひとつの動作みたいに。
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