0人が本棚に入れています
本棚に追加
こんなのイヤなのに。
僕はこの道を進むしかないんだ。
それが僕に与えられた義務だから。
でも、行く先を見失った僕に道はなくて。
さ迷い続けた挙句。
僕は、立ち止まることを選んだ。
僕の前にはもう道なんてない。
イキドマリなんだって、僕は感じたから。
そしたら、僕の足は動かなくなった。
石造のように固まった足。
もう僕は動くことはないのだろう。
するとほら、だんだんと周りの景色もイロを変えて僕の前に広がりはじめる。
それは次第に僕の前から
滲み。
ぼやけ。
霞み。
途切れ。
息絶え。
そしてイロはなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!