シッショク

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こんなのイヤなのに。 僕はこの道を進むしかないんだ。 それが僕に与えられた義務だから。 でも、行く先を見失った僕に道はなくて。 さ迷い続けた挙句。 僕は、立ち止まることを選んだ。 僕の前にはもう道なんてない。 イキドマリなんだって、僕は感じたから。 そしたら、僕の足は動かなくなった。 石造のように固まった足。 もう僕は動くことはないのだろう。 するとほら、だんだんと周りの景色もイロを変えて僕の前に広がりはじめる。 それは次第に僕の前から 滲み。 ぼやけ。 霞み。 途切れ。 息絶え。 そしてイロはなくなった。
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