シロ
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イロを失った僕に、誰かが囁いた。 それはとてもやわらかい声。 「キミはどうしてこんなところで立ち止まっているの?」 重い瞼を開くと、そこには、シロ。 そう、白いワンピースを身に纏った女の子。 不思議そうに僕の顔をみている。 「キミは誰?」 僕の問いに彼女は戸惑うことなく答えた。 「私は、ハク。」 「ハク。」 僕は自然と彼女の名前をつぶやいていた。
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