僕の罪悪感。彼の罪悪感。

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彼のお母さんも泣いていた。 「ごめんなさい。ごめんなさい」 僕は知らないうちに謝っていた。 しかし、心に罪悪感がしっかりとこびりついていた。 「いいんです。これを読んで何か分かった気がします」 彼のお母さんは言ったがあまり納得していないようだった。 行きどころを無くした怒りはモヤモヤとしたものになっているようだった。 だが、僕は謝り続けることしか出来なかった。 これが唯一出来ることだった。 僕の罪悪感。 と 彼の罪悪感。 比べることは出来なかった。 二つの罪悪感が僕に乗り掛かった。
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