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最初の事件は3ヶ月前。
天気のいい日だった。
「帰ろうぜ」
隣にはいつもは別々に帰ってた男がいた。
でも、断る理由がなかったために一緒に帰ることにした。
いつものメンバーに声をかけようとしたところを手を引っ張られた。
それがすべての引き金となる。
「お前っていいよな」
彼は言ってきた。
「は?どうしたの。なんかおかしいぞ」
笑うと少し黙ってから彼も笑った。
「ごめんごめん」
彼は何かを隠しているみたいだった。
沈黙が流れ、鳥の鳴き声だけが聞こえた。
そこから少ししてからだった。
「お前、悪いけど。金置いて行ってくれ」
意味が分からなかった。
「は?」
「必要なんだ」
肩を掴まれた。
彼は涙目だった。
「すまない。」
しかし、彼は涙を溢すことはなかった。
「何言ってるんだよ。ワケわかんないよ」
彼は真剣だった。
そんな時だった。
「お前、先帰るなら言えよな」
いつも帰っているクラスのムードメーカーと2人が来た。
「なんだなんだ。何やってるんだ」
「こいつがなんか金よこせとか言うから」
言ってしまった。
それが彼を殺すことになる。
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