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まだ5時半だってのに、空は暗く、闇色に地面を染めている。わずかな光は、校舎の電気のみ。
………気味が悪い
「どうした高杉、怖がってんの?」
2組学級長で陸上部の森田鷹真が語りかけてくる。
「べっ別にそういうんじゃなくて、…さっ寒いな~って」
ごまかし方が我ながら下手だ。
「んー。確かに肌寒いな。」
「いや肌寒いなんてレベルじゃないだろ。真冬だし。」
尚馬が駆けてくる。
「先生がもう終わるってさ。」
「え?早くね?」
「確かに」
鷹真が頷く。
「あまりにも暗いから、だってさ。」
「それなら納得だ!暗すぎんのは勘弁だってぇー!事故起こすかもしれないじゃーん?」
「高杉大げさだなー。俺は暗闇大好きだけどなー」
尚馬はホラー系好きだ。
気が知れないが……
「ともかく先生んとこ行こう。」
鷹真が冷静に割り込む。
「んぁーそうだな。」
俺達は顧問が待つ2階の教室に向かった。
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