第一章 日常

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顧問の話が終わり、俺達は家に帰るため、裏門に向かって歩く。 まだ校庭には、野球部とサッカー部が残っている。 真っ暗な道を、3人で歩く… しばらく歩くと裏門が見えてきた。 ……なんで今日に限って無言なわけ… 「じゃ、また明日」 と、鷹真が口を開いた。 「おぅ、じゃあまたな、鷹真も、尚馬も。」 「不審者に気をつけろよ、最近出るらしいぜ。」 尚馬はたまに縁起でもないことをいう。 「ば、バーカ!怖かねぇよ!そんなのっ!」 「尚馬の言う通りだ。マジで気をつけた方がいいぞ高杉、お前一番家遠いんだから。」 鷹真が真顔で追い打ちをかけてくる。 「わ、分かったよ。…じゃあな…。」 …不安でいっぱいだっての……
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