第一章 日常

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2012年2月16日 pm7:50 某市「朔田中学校」裏門 冬の寒さにやっと慣れる時期だ。無意識にはいた息が白い。この学校に通い初めてもう10ヶ月か。特に何があるわけでもないが、なぜかそんなことを考えてしまう。 3年になるまであと1ヶ月ちょっとというところだ。まだ定期テストがのこっちゃいるが… 裏門に続く道には、自分の他、3年生や2年生ばかり。1年生の姿はない。いつも遅めの時間帯に通学してるから、いつものことだが。 「どこ受けたんだっけ?」 「東の普通科!」 「あー、競争率高いよね~」 3年の女子二人組の話声が聞こえる。受験の話か…そういや特に目標とか決めてねぇからな……将来ヤバめだな。
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