第一章 日常

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1年生の教室は三階にある。 二階に上がると、ポッチャリとした男子が、階段をゆっくりと上がっていた。 「お、獅子谷だ」 と尚馬が言う。 「あマジじゃん。うーぃ獅子谷!」 俺は獅子谷にガッツリ体当たりした。 「うぅわぁ!!誰だ!」 「おぉい高杉ー!危ない!!」 「んーーだよお前。階段上るのゆっくり過ぎだろ」 「はぁっ!お前階段きついんだぞ!!」 獅子谷が声を張り上げる。 それを見て、俺の隣にいる尚馬が爆笑する。
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