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「いやそこまで言うほど太ってないじゃんよ」
「きついし!!」
一応相撲部である獅子谷は、歴代相撲部に比べて、かなり痩せているのを気にしている。
とはいえ、うちのクラスじゃまぁまぁデブだが。
笑いながら三階にさしかかると、わーわーと賑やかな声が廊下に響きわたっている。
「あーうるせぇ…」
尚馬が不敵に笑いつつ言う。
「まぁな。でもこの祭りムードこそが、うちの学年の象徴だろうよ。なぁ、獅子谷」
振り返ると、まだ獅子谷は階段を上っている。
「あいつ……」
「あはははッ!」
尚馬はそれを見て再び大爆笑だ。
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