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ガラガラッ!!
席に着いていた全員の視線が俺に集中する。
「はぁ、はぁ、セーフ…か?」
教卓に目を向けると、担任の姿がないことに気づく。
「おっせぇよ高杉!」
「寝坊か?珍しいな~」
平口瑛助と河又康成が笑いながら言う。それにつられて、教室中に笑いが起こる。
「ん、まぁそんなとこだ。」
そう言いながら、窓際の自席に歩いていく。
「俺より遅いとか、マジ亀だろ。」
隣の席の幸村がニヤニヤしながら言ってくる。こいつは四六時中ニヤニヤしてやがる。
「だが亀は走れやしない。」
近席の小早川が正論をはさむ。
ガラガラッ!
再び扉が開く。
「あぁ~…はぁはぁ…」
獅子谷登場。再び教室中に笑い声が響く。
「おま、高杉より遅いとか、マジノミだろ!」
幸村の発言はつくづくよく分からない…
「階段きついんだぞ!!」
獅子谷の声はよく響く。
みんなで笑っていると、また扉が開いた。
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