2 嫌な予感が当たりそうだ(徹)

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そして穏やかな笑みを浮かべる二十代後半くらいの優男に、年は離れているが、二人が嵌めているお揃いの指輪から、たぶんその奥さんだと思う、ふわふわの茶色く長い髪の女の子。 それとオレンジのTシャツにデニムの短パンとラフな格好をした俺の《姉》と、この暑い中、白いロングTシャツの下に黒いタンクトップを着込み、さらに深緑のパーカーを羽織ってジーパンを穿いた、重装備過ぎる俺の《義兄》である少年。 それから黒いポロシャツにジーパンを穿いた、これまたラフな格好の俺。 ……今の船に乗っていたのは、これで全員だ。
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