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「お~い。そんなに身を乗り出したら、落っこちるよ」
ちょっとでもバランスを崩せばすぐに海に落ちてしまいそうな彼に、後ろから声を掛ける。
「落っこちないよ。俺、運動神経イイもん」
そう言って眩しい笑みと共に振り返ったコイツは一之瀬(いちのせ)……じゃなかった。
《雨宮 飛鳥(あまみや あすか)》
私の……【夫】である。
ここまでに至る経緯はあまり思い出したくないが、まぁ《色々》あって、この少年と《結婚》する事になった。
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