プロローグ

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オレの名前は雨宮魁斗。 アメミヤ カイト と読む。 かっこいい名前だろ? オレもそう思う。 言っとくがオレはナルシストなんかじゃねーぜ? 「…魁斗ー。」 …おっと、潤が呼んでる。 「なーに?潤くぅん♪」 「…うぜぇきめぇ。」 「えっ!ひどっ!」 呼んだのは潤のくせに、この扱い。 ひでーよな。 ま、そんな潤がオレは嫌いじゃねーぜ! 「で?呼んだんなら何か用でもあんじゃねーの?」 「あー、あのな…。」 言いかけて、潤は口ごもる。 「んー?どーしたよ。」 「……今度、尚翔の誕生日なんだけどよ、その……ピアス、喜ぶと思うか?」 「…………あー………」 顔を真っ赤にして聞いてくる潤がかわいいな。 んな事言ったらコイツ怒るんだろーけど。 「尚翔クンなら、おまえがあげたモンなら何でも喜びそうだけどなー…。 そだ、おまえのしてるのと同じピアス買ってやれば?彼、尻尾振って喜ぶんじゃね?」
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