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「気づいてなかったのは坂井さんの方だよ?
オレはずっと好きだったから…」
えっ?
「だって…いつも、辻岡なつめを見てたじゃない!」
只野くんはポリポリと頭をかくと。
「辻岡なつめって、誰?」
「えっ!?」
「たぶん…勘違いじゃない?」
えっ!?
勘違い!?
勘違いなの!?
あたしはヘナヘナっとその場にしゃがみこんだ。
「大丈夫?」
只野くんもしゃがみこんだからあたしの目の前には薄茶色の瞳。
「ホントに勘違い?」
「うん」
「辻岡なつめだよ?」
「うん」
「ショートヘアでちょっとアルパカに似た子だよ?」
「うん。
アルパカ好きじゃないし」
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