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しばらく二人は黙ったままだった 「それじゃぁ…雪やむ前に帰る!ほんとうにありがとう」 行っちゃうのか… せっかく見て話が出来るのに もっと話たいのに 「泣かないで」 スーと頬が冷たくなった 彼女が俺の頬に伝わった涙を拭いた 「あれ?なんで涙でてんだ」 もっと話したいよ ねぇ! 一瞬悲しそうな目をして 「大丈夫、雪がふればまた会えるから」 と言った 「そう…だよな!うん!」 俺が明るい声になった時 彼女の体が淡い光に包まれていき…消えた 「あ!名前!名前教えてもらってない!」 そう叫ぶと『ユキだよ』と聞こえた、気がした……… 「また、あおうな!ユキ」
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