新井 隆臣

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. 一日の授業が終わり。 帰り支度をしていると、珍しくクラスの奴に呼び止められた。 「あ、新井くん…3Dの先輩が、放課後体育館裏で待ってるって…」 「体育館裏……」 なんとも昭和な感じだ。 「教えてくれてありがとな。」 俺はクラスメイトに礼を言い、教室を出た。 勿論、ろくな呼び出しじゃねえしフケられるんならフケたい。でもそーすると、あいつが後で伝えてないんじゃないかとかで怖い思いするだろうからな。 仕方なし、行く。 「遅かったなぁ新井。怖くなってフケちまったのかと思ったぜ」 体育館裏に着くと、三年が5、6人居た。 「なんすか?用事なら手短にお願いします。自分用事があるんで」 一応用件を聞いてみる。まあ解りきってんだけどさ。 「決まってんだろ……先日はたまたま勝てたからって調子乗ってんじゃねえぞコラ」 「やっぱり……リベンジっすね。いっすよ。ちゃっちゃとやりましょう」 俺は短ランを脱ぎ、荷物と一緒に端に寄せた。 「その余裕気取りがムカつくんだよぉぉお」 さて、5、6人なら何分で終わるかな。
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