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「ありがとうな」
いつも何かしらのサービスまで付けてくれる。貧乏の俺にとっては嬉しい限りだぜ。
「俺の手作りだよー。美味しい?」
「うん、うまい」
「良かったー♪」
ちなみにスバルは超可愛いし癒し系だが、男だ。
「本当にスバルくんは、隆臣くんが来ると良い顔するねえ」
奥でマスターが皿を拭きながらそんなことをポツリと呟く。
「そりゃあ、おみがこうやって来てくれるの嬉しいですもん、ねーおみ♪」
「~~………///」
そんなこと笑顔で言われても…俺は恥ずかしいだけなんだが。
何とか赤くなる顔を隠そうと、ふいっとスバルから顔を逸らす。
「あれ…?おみ、怪我してるよ?」
「ん……?」
スバルに指摘され、頬を撫でてみると、微かに血が付いた。さっきの喧嘩でなにかにかすったか。
「動かないでね…」
ふと、スバルがゆっくり、俺に近づいてくる。
「な、スバル?」
近いスバルに、思わず声が上ずった。
「……はい、これで大丈夫!」
ぺたん、と頬に貼られたのは、どうやら絆創膏のようだ。
つか、あらぬ妄想をした自分が恥ずかしい……。
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