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「そういえばジェノンは火が起こせないからって生肉を食ってたなぁ」
懐かしそうに思い出を語るギルドマスター。
だが俺にとっては忘れもしない大失敗で、生肉のせいで腹を壊して一晩中のた打ち回ってた。
さて、俺とギルドマスターは交代でルークを観察する。
だいたい5時間くらい経っただろうか?
「森が騒がしくなってきたな。あれが始まるぞ!」
どうしてこの人はこんなに楽しそう何だろうか?
そして始まる戦禍の森名物大縄張り争い。
ルークが魔物を倒したことにより均衡が崩れて発生したのだ。
「ん?うわっ!!ウワアアアアァ!!」
あー、巻き込まれたか………
ズタボロになりながらも無事あの森よりルークは生還した。
「先輩……マジでこんなのやったんすか?」
「もちろん、しかも規定数魔物を討伐するまで出れないというオマケ付き」
ま、それでもルークとだいたい同じ時間で終わったがな。
話は変わるがあの襲撃事件以来魔王の動きと思われる出来事がない。
何処かで戦力を蓄えているのだろうか?
「あ、ジェノン様ちょうどいいところに帰ってきたのですぅ」
寮の部屋への途中で早速ナーシャと遭遇した。
「どうした?」
「先日城が壊れてじゃないですかぁ。それで隠し部屋が見つかって中にこんなのがあったのですぅ」
ナーシャが見せてきたのはとても古い地図だった。
「宝の地図か何かか?」
「勇者の聖剣の在処なのですぅ」
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