16痛目 剣を求めて

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「お出かけしよう……お兄ちゃん……」 クロエを剣を消して俺を抱きかかえるとフラフラと何処かへ行ってしまった。 ルーク達はクロエを追うことは出来なかった……… 「嘘だ!!嘘だ嘘だ嘘だ!!」 空の棺の前で泣き崩れるリリア。 俺の死は瞬く間に皆の知れ渡ることとなった。 「もっとオレに力があれば……こんなことにはならなかったっす」 「お前のせいじゃないぜ。これは誰のせいでもない……クソッ!なんで死んじまったんだよ!!」 フリードはただ拳を握り締め悔しさに耐えていた。 俺の葬式のあと、みんなはそれぞれの意志で物語の終点へ歩み出した。
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