8625人が本棚に入れています
本棚に追加
/301ページ
一応、創造神クリエトの力を継いでいると思わしき人物が身内にいるけど……
「……あっ、またワームドラゴンが大量発生したんだ」
いつの間に依頼書の束を!?
「行ってく」
「待て待て待て!!それは今回のSランク試験に回す分だ!!」
ワームドラゴンの大量虐殺が起こる前にブーストステップを使ってまでカノンを引き止める。
「いいじゃん!手伝ってあげるんだから」
「マジで後処理が洒落にならないから止めてくれ」
正式な手続きを踏まないと書類整理がややこしくなるんだよ!
「えー……パパの手伝いがしたいなぁ」
リリン、お前の姉だろ……
早くいつものように止めてくれ……
もしくはリリアが来てくれ……
俺だけじゃカノンの暴走を止められないんだ……
胃が……胃があばばばばば
「ハッ!」
ふと、目に留まったのは神器に関する報告書と謎の古代遺跡の調査書。
ビル等の旧文明の遺跡よりは新しいのだが、何やら怪しい遺跡が見付かったのだ。
曰く、宝物庫のような物ではないかとのこと。
「カノン!お前に重大な任務を与える!」
「重大な任務……ってなんか怪しい。パパ、なんか企んでる?」
くっ!
さすがに鋭い!
「これは本当に信頼出来る人間にしか頼めないんだ」
「信頼出来る人ってパパの場合たくさんいない?ほら、フリードさんとサイファさんとか」
「……成功したら……何か1つ願いを聞いてあげるってことでどうだ?」
「乗った!」
………苦し紛れで言った願いを聞いてあげるで承諾されるとはな。
ここからは娘達の物語になる。
最初のコメントを投稿しよう!