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仕返しの可能性を否定できなくなった私は、思考を巡らせます。 この間、夫が楽しみにしていた苺モンブランを、そうとは知らずに食べてしまったことがいけなかったでしょうか? 言い忘れていましたが、主人は甘い物が好きなのでございます。 可愛いところ、ありますでしょ? 食べ物の恨みは恐ろしいと言いますから、可能性は十分にありますね。 それとも、エドワードさんの読んでいた本に、誤って紅茶を溢してしまったことを根に持ってらっしゃるんでしょうか? あの時、それはもう必死に謝った記憶しかございません。 そんな私に、貴方は優しい笑みを浮かべ、「いいよ」と言ってくださったではありませんか。 許していただいたとばかり思っていましたが、やっぱり腹の虫がおさまりませんでしたか?
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