未知なる世界でも

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未知なる世界でも

『だからよ、聴いてみろって。』 「・・・ダサいよ、大輔。」 アパートの一室で、私は大学時代の男友達と携帯で話していた。 二人とも新潟の大学で教育学部に四年間在籍し、教員採用試験はそれぞれの県を受け、お互い落ちた。 私は実家のある福島。 あいつは新潟。 んでもって、あいつは翌年さっさと切り替えて地方公務員試験受けて受かりやがった。 5年も臨時採用繰り返しながら受け続け落ち続けた私から見れば、なんか腹立つ。 で、私は6年目の採用試験を諦めた・・・・・・ら、新潟市のアパート住まいになった。 あの東北大震災で、家がなくなったから。 そう、被災したんだ。 .
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