未知なる世界でも

10/10
前へ
/10ページ
次へ
『聴いたんだろ?で?』 アワアワしているあいつ。 やっぱりな。 「あのな、あんたは私と縁切りたがってんの?グッバイ連呼するような別れの曲聴かせて。」 『ええっ((((;゜Д゜)))⁉い、いやいやいや、だってアイラブユー連呼して・・・・・・あっ❗///』 アホ。やっぱりそれかい。 黙りこんだあいつがおかしくて、でも実は嬉しくて、だからホントの気持ちを言った。 「一年待って。私、もっかい自分の足でしっかり立ってみせる。気持ち、切り換えるよ。そしたらさ、OKだから。」 『え・・・・・・ええっ?OK?それっておまえ・・・』 切ってやった。 私の気分は、すごくいい。 私もそろそろ立ち上がろう。 あの震災で未知の体験をしたけど、それを乗り越えていこう。 彼女が歌うから。 誰にも邪魔はできないって。 終
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加