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また目が覚める。
今度こそお花畑かな、と思いながら。
………あぁ、違った。
修羅場だ、コレ。
『なんであんなの刺したーー』
『そもそも貴方が連れてーー』
よく聞こえない。喧嘩か??
また父さんと母さんが喧嘩してるのか??止めにいかなきゃ……
そこで僕は立てないことに気付く。ふかふかの絨毯に顔を付け横になっている。縄で縛られ、その上から鎖で縛られているという有り様。
ぼーっとする意識の中でよくこれだけの事が分かったなと自画自賛。頭ぐわんぐわんする。
と、喧嘩してた人がこちらに寄ってくる。
『も…もしもーし。』
女の子のようだ。可愛らしい声をしている。
誰だろこの子…
と、また意識が途切れるーーー事は許されなかった。
腹部にダメージ!
鎖ごしなのにかなり痛い!
『寝るんじゃねぇよボケナス。こっちはお前のせいで痛い痛いなっとるんじゃ!そこのあんちゃんもお前抑えつけるのに片腕折れとるねんぞ!さっさと頭覚醒させて起きろや!』
髪の毛を引っ張られ
壁に激突させ、無理やり仰向けに座らさせられる。
『あんちゃん。例のブツ。』
女の子はもう1人の男から何か小さなビンを受け取る。
そしてビンの蓋を開け、僕の口の中へと…………
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