■咲良叶多■

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その人は、私の存在には気づかず。 私の隣に来て、そのまま倒れるように寝転がった。 「……スースー…」 (はやっ!) その人は寝転がった三秒後に、規則正しい寝息をたて眠った。 私の心臓は、今までにない動きをしていた。 ……なんだか、苦しい。 身体が熱いから、きっと風邪。 ………そういうのじゃない。 ……風邪だ、風邪。 自分にそう言い聞かせ、私は教室に戻った。
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