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叶多くんは、小学校4年生のときにアメリカに行った。
私と叶多くんは家が隣で、いつも一緒にいた。
だから、叶多くんがアメリカに行くことを知ったとき、すごく悲しかった。
まだ小さかったから、恋愛的な感情はなかったけど。
「…何年ぶりだっけ?」
「俺らが小4だったから、七年ぶりくらい?」
もう、そんなにたつんだ…
それから、学校が終わるまで私たちは喋った。
「また明日な!」
「うん!」
久しぶりに会った叶多くんは、相変わらず優しくてあの頃に戻ったみたいだった。
背が高くて、整った顔。
髪の毛はミルクティーみたいな色。
最初は誰だかわからなかったけど、話してみると変わってなくて、とても暖かい気持ちになった。
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