■咲良叶多■

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叶多くんは、小学校4年生のときにアメリカに行った。 私と叶多くんは家が隣で、いつも一緒にいた。 だから、叶多くんがアメリカに行くことを知ったとき、すごく悲しかった。 まだ小さかったから、恋愛的な感情はなかったけど。 「…何年ぶりだっけ?」 「俺らが小4だったから、七年ぶりくらい?」 もう、そんなにたつんだ… それから、学校が終わるまで私たちは喋った。 「また明日な!」 「うん!」 久しぶりに会った叶多くんは、相変わらず優しくてあの頃に戻ったみたいだった。 背が高くて、整った顔。 髪の毛はミルクティーみたいな色。 最初は誰だかわからなかったけど、話してみると変わってなくて、とても暖かい気持ちになった。
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