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ただその少女は背が高かった。
少女の少年のようにぺったんこの胸が、ちょうどケムンの眼の高さにある。
誰も触れた事が無い様な淡いピンクの乳首が、大写しに目に飛び込んできた。
普通、八歳くらいの少女は、こんなには大きくはない。
激しく驚くケムンを、二人の少女が部屋の奥へと引っ張っていく。
もの凄い力だ。
その身長が三メートル近い少女二人分以上の力が、そこには有った。
何も抵抗できないままにケムンが奥に連れて行かれると、そこは宿泊客に芸を見せる為の舞台となっていた。
それほど小さい舞台ではなかったが、部屋が広くて天井が高いが為に、実際よりも小さく見える。
舞台の奥は空間そのものが光っているような光がなく、そこだけ塗り潰したかの様に、黒く沈んでいる。
ピンクと黒との間には、明確な境界線があった。
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