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「あぁ…そっちね。
どうしましょう 犯人の指示通り三人で向かいますか?」
由羅は どちらにしろ犯人は警察をバカにしている、と憤りながら 俺に尋ねてきた。
犯人が署内の人間を把握していたとしたら、刺激しないよう三人で行くのが良いだろう。
だが、その可能性は低い。
なぜなら犯人は手書きでこの紙を残し、しかもこの内容。
バカだ。
俺はこう提案した。
「いや、外の喫茶店にでも私服警察官を置いておこう。
署内に何人残ってる?」
俺がそう聞くと
由羅は実は と口を開いた。
「さっきまで7人くらい残ってたんですが
その内6人が 事件が耐えなくてイライラするって言ってキャバクラに向かいました
俺も最近イライラするんで付いて行きたかったんですけど
事件があるかもしれないし雑誌で我慢しました」
「それイライラじゃなくてムラムラしてないか!?
てか後残ってる一人ってまさか…!」
机を思い切り叩いて立ち上がった俺が見たのは
すっかり細くなった体を曲げた
今年で高齢のため退職するジジィだけだった。
そりゃあ、もうキャバクラには呼んでもらえないだろう。
「まじかよ…」
よりにもよって この三人でか!
しかし爆発の危機がある今うだうだは言ってられない。
俺たちは老いぼれジジィもつれて 警察署の近くにある
うどんちゃ
に向かった。
それにしても災難な飲食店だ
うどんのくせに ちゃ って
茶か? 店の名前がいけないからこんな目に合うんだろう。
…多分。
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