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その瞬間してやられたと思った。
犯人の狙いはあらかじめそっちだったのだ
爆弾なんてなかった。
警察がいながらなんて失態だ
由羅も驚いている
「なんでわざわざ警察を呼んでから犯行を?」
「よくあるケースだ
警察を度胸試しぐらいにしか思ってない 愉快犯。
ああ、これで一段と警察がバカにされるぞ!」
「キャバクラ行ってる時点でバカにされてると思うけどね俺は」
由羅がもっともなことを呟いているが悔しいものは悔しい。
とりあえず犯人がまだこの中に残ってることを祈り
俺たちは夕暮れまで調査したり
足取りを探ったりしたが
金もレシピも取り返すことはできなかった
「すみません…本当に」
申し訳なさそうな顔をする俺を
女もなぜか悲しそうな目で見た。
「帰るか」
由羅にそう告げると由羅は落ち込んで
そうですね と告げる。
しかし
「まってください」
そう言ったのは俺の手をつかんだ女店員だった。
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