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ああ、捜査に協力したんだから
金でもだせ ということだろうか。
しかし違った。
女はドラマのように指をさす
「犯人はそこのおじさんじゃないですか?」
そこのおじさん…
調査のためにつれてきた老いぼれジジィだった。
俺と由羅は叫ぶ
「え!? なんで!」
「だって 刑事さんの話によると
外に誰も通った気配がないのに机に挑戦状があった。
それじゃあ内部の人がやったケースも考えられるのでは?
しかもおじさんは今年退職。
お金だけでなくレシピまで盗んだのは
自分でお店を開くためじゃないですか」
すらすらとそう告げる女。
そして
「しくじったかぁ…今度こそぉ…」
「「いや 反省しろよ!!」」
まさかの犯人が警察。
事件はあっさり解決し俺たちはますます申し訳なくなり女に頭を下げていた。
しかし女は不服そうだ。
やはり金をださなくてはだめだろうか。
すると女はこんなことをいう
「茶…」
「ああ、はい! お茶汲んできま」
俺がそう言うと、女は
もう耐えられないという風に身を乗り出してきた。
「違う! なんで覚えてないの?
お ちゃ や!」
お茶屋?
そこで俺は思い出した。
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