拉致

5/9
前へ
/36ページ
次へ
するとどこからか、声が聞こえてくるではありませんか。 『…やっと聞こえますね。 僕はあなたに助けて頂いた海ガメです。どうぞよろしくです。 それはそうと、お礼をしなくちゃって思い、今から一緒に来て頂けませんか?。』 『えぇ…えぇ!!。なんで海ガメが喋っているんだ?。えぇ…えぇ!!。あり得ないあり得ない。』 浦島太郎はパニックです。 『その貝殻があれば話ができます。仕組みはややこしくて説明できませんが、脳波から流れる波長を脳幹を伝わり』 『やめてくれ~!!。難しい話は苦手なんだよ。…結局、貝殻を耳に当てれば話ができるんだろ?…もぅそれでいいよ!。 で、僕は何を?』 大きな海ガメは首を伸ばし、後ろを振り向きながら甲羅を見て 『背中にお乗り下さい。そして、この昆布を口に入れて下さい。そうすれば水中でも息ができますし、会話もできます』
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加