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浦島太郎と海ガメのご一行様は、まだ海に入れず、ゆっくりと進んでいます。
パッと見では進んでるのか止まってるのか分からないぐらいスローです。
浦島太郎は大きな海ガメの背中で、コクリコクリと頭が落ち、寝てしまいそうです。
『あ!!…あのお兄ちゃんだよ。魚をくれたのは』
子供が遠目から指を差して母親に言いました。
『こ、これ…指を差さないの…。もうあのお兄ちゃんには近づいちゃダメよ……さぁ、か帰りますよ…』
母親は、夜の海辺で亀に股がりながらコクリコクリと寝ているいい歳の青年を頭の弱い人だと判断しました。
こういった差別(区別)はいけませんが、この時代でこの情景だから許してあげましょう。
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